【プロが解説】言葉が出てこない!おすすめのトレーニング方法とは?
【プロが解説】言葉が出てこない!おすすめのトレーニング方法とは?
言葉が出てこない事に悩む人
言葉が出てこない…おすすめのトレーニングとかあるのかな?どうしたら良いんだろうか(心の声)
✔︎ 記事の内容
のんパパ
この記事を書いている僕は、言語聴覚士として17年以上のキャリアがあるので信頼性は高いはず。
意味記憶の賦活化
私達が「林檎」を発語する時、脳内辞書を探索し、は赤い果物という認識をします。
語彙を選択する段階
続いて、赤い果物はみかんでも葡萄でもなくて、林檎だと認識します。
(=赤い果物=林檎)
『黄色いみかん』ではなくて…
『赤い林檎』である。
音韻を選択する段階
語彙が選択できたら、語彙に合った音を選択します。
(=赤い果物=林檎=りんご)
音韻配列の段階
選択した音を正しい順序に並べ替えていきます。
(りんご=り+ん+ご)
構音のプログラミング段階
各音の発声構成を練る段階です。
- 『り』→口の天井の前方部分を舌の先で弾いて発音する。
- 『ん』→口を閉じてのどを堪えます。
- 『ご』→舌の奥を持ち上げて、口の天井の後方部分に接触させて発音します。
口腔器官運動
実際に、プログラムに沿って口や舌を動かす段階です。
音声として表出
音声として表出します。
言葉が出てこない時のトレーニング方法
野菜の名前をスムーズに10個以上言えない方
『野菜』の名前をできるだけ沢山言ってみてください。途中で詰まって10秒以上言えなかった場合はトレーニングの適応です。 カテゴリー(動物、乗り物の名前など)を決めた語想起トレーニングや音韻想起トレーニングがおすすめです。 時間を決めて、指を数えながら口に出して言ってみても良いし、直接紙に書いちゃうのもありですね。
頭に映像は浮かぶけど、肝心の言葉が出てこない方
意味記憶を賦活化させるトレーニングが必要です。 おすすめは、絵と文字を素早く線でつなぐような脳トレです。 1分とか3分とか時間を決めて、出来るだけ素早くマッチングできるよう繰り返しトレーニングしてみてください。
漢字の読み間違えやふりがなミスが多くなってきた方
小学校中学年くらいの漢字ドリルを買ってきて、ふりがなふる練習をすると良いかと思います。 お金かけたくないよ〜って方は、幼児の学習素材館というサイトから無料でダウンロードするのもおすすめです。
言葉は出てくるが、うまく発音できない方
無理に自己流で発声や発音練習してしまうと、変な癖がついてしまったり、悪化してしまう可能性もあります。 日常会話で躓いてしまう事が多く、家族などから指摘されている場合には、言語聴覚士のいる医療機関を受診して、言語聴覚士の評価治療を受けてください。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、認知神経心理学的な観点に基づきちょっぴり専門的な内容をお届けしました。
皆さんの参考になれば幸いです。
これでおしまいです。